【中級】伝統の風習を体感 松江 意宇六社巡りコース

松江にはかつて、古代出雲の国が存在していたとされる地があります。

そこに鎮座する6つの神社を当時の地名、意宇(おう)を参照に「意宇六社(おうろくしゃ)」と呼び、全て巡拝する六社巡りが何百年も前から続く伝統的な風習となっています。

このコースではそんなパワースポット、意宇六社と神話の舞台を巡ります。

総距離:51km 獲得標高:295m

所要時間:6時間程度(休憩、参拝時間含む)

自然サイクリングが中心の気持ちのいいルートですが、道中には多少のアップダウンと交通量の多い地帯を走るため、中級者向けとしています。

意宇六社は全ての神社が出雲大社と同じ建築様式「大社作り」であり、御祭神も出雲に所縁のある神様ばかりです。

江戸時代には存在していた、松江パワースポット巡りと縁結び祈願に挑戦です。


■主な立ち寄りスポット■

①揖屋神社(いや じんじゃ)

御祭神:イザナミノミコト

古くからの住宅地に鎮座する大きな神社。日本神話の最初に出てくるイザナミノミコトを祀っています。近くに、イザナミのエピソードに出てくる聖地、黄泉平良坂があります。

②黄泉比良坂(よもつひらさか)

日本神話の序盤。

イザナギとイザナミが袂を分けたエピソードに出てくる、黄泉の国への出入口。

あの世とこの世の境目とされ、静かで神聖な雰囲気が漂います。

③熊野大社(くまのたいしゃ)

御祭神:スサノオノミコト

意宇六社最大の神社。広い境内の先には、日本神話でイザナギ、イザナミの次の話から活躍する、スサノオノミコトが鎮座しています。

駐車場の奥に駐輪場、サイクルスタンドがあるので安心。

周辺には温泉施設もあり、休憩や食事もできます。

ほかの意宇六社から離れた場所にあるので、体力と相談しながら行きましょう。

④六所神社(ろくしょ じんじゃ)

御祭神:イザナギノミコト、イザナミノミコト、アマテラスオオミカミ、スサノオノミコト、ツクヨミノミコト、オオナムチノミコト

出雲国府跡すぐ横にひっそりと鎮座する小さな神社。

意宇六社の総社であり、御祭神は日本神話の主要エピソードに出てくる神様です。

オオナムチノミコトは出雲大社の御祭神、オオクニヌシノミコトの登場時の名前です。


⑤眞名井神社(まない じんじゃ)

御祭神:イザナギノミコト

出雲の国を見渡せそうな山の石段を上った先にある神社です。

急な階段で段数があり、登るには体力を使います。

⑥神魂神社(かもす じんじゃ)

御祭神:イザナギノミコト、イザナミノミコト

現存する大社作りの本殿では最古級であり、国宝に指定されています。

近くにある風土記の丘、かんべの里などで休憩するのも良いでしょう。

⑦八重垣神社(やえがき じんじゃ)

御祭神:スサノオノミコト、クシナダヒメ

日本神話のヤマタノオロチ退治のエピソードに出てくるスサノオノミコト、クシナダヒメを祀り、退治後は夫婦となって居住したと言われる由緒ある神社です。

奥の鏡の池では小銭を薄い紙に浮かべ、良縁を祈願する銭占いが人気です。